File #10 メジャーデビュー

 これは痛ましい事件ではないが、我々にとっては事件と呼ぶに相応しい出来事である。

 我々は2002年8月4日、とあるバレーボール大会に出場した。この大会は2年前に知ったのだが、実際に参加したのは1年前からであり、通算2回目となる参加であった。年に1回しかない特別な大会である為か、週1回バレーボールをしているにもかかわらず、事前に練習まで行う熱の入れようだった。
 大会の成績は、ブロック予選決勝で敗れ、1年前と同じベスト16に留まったが、充実した1日を過ごせたと我々は感じていた。
 事件は当日ではなく、翌日の新聞であった。そこには、サンテレビのレポーターが参加したチームでもなく、大会の優勝チームでもなく、ましてや応援が派手なチームでもない我々のチームが掲載されていた。大会の試合数は、ブロック予選や敗者復活を含めると152試合ある。つまり152分の1の確率(宝くじに直すと下から2番目の等よりよりちょっと良いぐらいの確率だが)で選ばれたのだ。これは我々にとっては事件に匹敵する。
 以下は、神戸新聞8月5日朝刊記事よりの抜粋である。